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Motohiko Hasui |HOUSES

2020年からの新型コロナウィルス感染症の流行により、人々は移動が制限され、 必要最低限の外出やテレワークなどで、家から出ることも少なくなった。 撮影で様々な土地を飛び回っていた蓮井も家の近所で過ごす時間が増えた。それか ら、今までは近すぎて見落としていた身近なものに対する興味が増し、「家」もそ の対象の一つだった、と彼は話す。彼は、「いつも歩いている道で自然に視界に入 る場所から記録する」というルールを設け、普段は何気なく通り過ぎていた近所の 家を観察し記録した。記録という特性上、感情を写し込まないように、フィルムに 比べ、冷淡で見たままに写る中判デジタルカメラを使用し、肉眼のパースペクティ ブに近い80mmレンズで撮影している。 しかし、そこには「記録」としての写真で はなく、その家に住む人々のポートレートとも言える写真が現れている。壁や屋 根、門構え、庭の植物、装飾品、置物などから、それぞれの個性や情念が見て取れ る。自分の家ではなく、他人の家だからこそ感じる独特なセンスや違和感もあるだ ろう。それぞれの家の中を見るよりも、その外面や表層にこそ、住んでいる人の内 面がはっきりと表れているのかもしれない。

Curator |Kentaro Watanabe

Venue |haku kyoto

Address |566 Nakanocho, Shimogyo-ku ,Kyoto >Google Map

Open: 9/17-10/17 11:00-19:00
Closed: Tue. Wed.
Tel: 075-585-5959


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