本作は被写体となる植物の日々の成長や小さな変化、枯れゆく様を通して、生きるたくましさや儚く散りゆく美しさ捉えようと試みたものである。 作家は、この植物が花を咲かせるまでに数十年以上の歳月をかけ成長し、最期には全ての力を注ぎ花を咲かせて枯れゆくのだということを知り、2016年より撮影を始めた。 植物は人間の思いなどは関係なく、ただ自然のなすがままに与えられた生命を全うしている。作家はその潔いともいえる在りかたから、日本人である自らの無意識下で受け継がれてきた侘び寂びの精神に通じるものを感じ、また日本人特有ともいえる美的感覚を刺激された。 儚くも、悠然と構え淡々と生きていく姿から、生命の在りかたを見つめ、そして死生観を探求する。

会場 ｜つぼみ堂

住所 ｜ 606-8205 京都府京都市左京区田中上柳町90　>Google Map
90 Tanakakamiyanagi-cho, Sakyo-ku, Kyoto

Open: 10/1-10/17 11:00-18:00（11:00-22:00 on 10/1 *Nuit Blanche 2021）
Closed: Wed. Thu.
Tel: 090-4178-9725