夜明けの時間を撮る、それがこの作品テーマである。太陽が地平線から顔を出し、辺りを深い青色が染める時間を歩く。全てのものが輝きと同時に深い陰影を見せるその様は、この社会を飛び越え、世界の起源を思わせるかのように作者の眼には映る。人という存在、心と身体の価値とは何だろうか。個々の対象が作者の思いもしなかった現実を見せたその時、写真は写真らしさを取り戻す。作者の求める写真は絵画ではなく、絵画になる以前の何かが写った写真である。夜が明け、昨日がまた今日に塗り替えられる。その繰り返しの中を人は存在する。時間は止まることなく、答えは何処にもない。すべては等価である。

会場 ｜MATSUO MEGUMI +VOICE GALLERY pfs/w

住所 ｜600-8061 京都市下京区筋屋町147-1　>Google Map
147-1 Sujiya-cho, Shimogyo-ku, Kyoto

Open: 10/6-10/17 13:00-19:00 (13:00-17:00 on last day)
（コロナ状況により変更あり）
Closed: Mon. Tue.（コロナウィルス感染の状況により判断されます）
Tel. 075-341-0222