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横山 大介|bind 
Daisuke Yokoyama | bind

作家は、これまでにポートレート写真の手法を用いて作品を制作してきた。なぜなら、作家は吃音者であり、吃音によって自分の意志とは関係なく寸断されてしまう会話でのコミュニケーションに違和感を覚え、カメラを構え他者と対峙し写真を撮る行為そのものが、会話に代わるコミュニケーションツールになると考えているからである。作家が自身の吃音に気づいたのは、小学校4年生の国語の本読みの授業である。今回の新シリーズの展示は、吃音の描写がある文学作品を他人が朗読している映像とポートレート写真で構成されている。一人ひとりの身体に刻み込まれた声質やリズムは違う。そして、カメラを挟んで対峙している時間の中では、刻一刻と表情や感情は移り変わっていく。作家は、言葉に囚われる「朗読」と、撮影者に釘付けにされる「写真を撮られる行為」に発現する微細なゆらぎを捉えようとしている。

会場 |KG+SQUARE by Chushin, room 2F-3

住所 |600-8219 京都市下京区中居町七条通烏丸西入113 >Google Map
113 Nakaicho, Shimogyo-ku, Kyoto

Open: 9/17-10/17 10:00-18:00
Closed: 9/27, 10/4, 10/11


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